常時SSL時代がやって来た!サイト移行で涙目にならないためのSEO注意点まとめ

2016/08/29

Sam Gooch

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Googleが常時SSLを推奨するようになって、HTTPSへ移行するサイトも増えていますね。SEO的な観点で見た、サイトを移行するときに気をつけたいこととは?

長くWebサイトを運営していたり、最適化した経験が豊富だったりすると、Webサイトの移行を数多く目の当たりにしてきたはずです。Webサイトの移行は1つ手順を間違えるとオーガニック検索トラフィックに深刻な影響を及ぼし、SEOにも長期間にわたって悪影響を及ぼすため、Webのスキルの高さに関わらず技術的に難しいことなのかもしれません。

この記事ではWebサイトの移行前、移行時、移行後の主要な実装方法をいくつか紹介します。紹介する方法によって、SEOにかけた苦労を水の泡にしてしまう可能性を小さくできるはずです。

まず、移行とはなんでしょうか? 簡単に言うと、1つのドメイン、サーバーやプラットフォームから別のドメインなどにWebサイトのファイルを移動することです。Webサイト移行する理由はいくつかあります。

  • サブドメインからドメインへの移行:Google検索の順位の指標はサブドメインとドメインでは結びついていません。ブログをblog.example.comで管理している場合、blog.example.comで集めたオーソリティやリンクはexample.comにはあまり影響しないでしょう。
  • グローバル化:海外向けのWebサイトを作成する場合、通常、国固有のトップレベルドメイン(TLD)をもっと一般的に利用されている.comに変更します。複数の言語に対応したWebサイトを作成する場合、それぞれの国や言語に適したhreflangタグを必ず使い、コンテンツを重複させないことをお忘れなく。
  • ブランド刷新:ブランドや製品、商号を変更したりロゴを刷新した場合です。これらはユーザーエクスペリエンスやWebサイトデザインも大きく変更することが多いです。

Webサイトを新しいドメインへ移行すれば、既存のペナルティから逃れられるわけではありません。Google Search Consoleに不自然なリンクというメッセージがあれば、そのペナルティはリダイレクトされ、移行後のWebサイトに送られます。実際に、ペナルティーを無視してコンテンツの移行をしようとすると、不正な処理を試みていると判断され、よりいっそうダメージを受けてしまいます。

移行前に考えておくべきこと

  1. 古いWebサイトを削除する準備が整うまで、移行先のWebサイトにbotがアクセスできないようにブロックします。Webサイトが両方存在していると、コンテンツが重複しいるとみなされ、移行先のWebサイトが検索結果に表示されにくくなります。botをブロックする方法は2つあります。1つはrobots.txt を使う方法です。robots.txtに以下を書いてサーバー全体にクローラのアクセスを防ぎます。
User-agent:*
 Disallow: /

アスタリスクやワイルドカードですべてのロボットのアクセスを拒否します。Disallowのあとのスラッシュ「/」はドメイン全体がアクセス不可であることを示します。

別の方法は、クローラーがリンクを見つけてページをクロールするまえに、「noindex」メタタグを追加します。そうすることで検索エンジンのbotがインデックスするのを防ぎます。

<meta name="robots” content=”noindex”>

注意:Webサイトを公開するときに、クローラがアクセスできるようにrobots.txtやメタタグを必ず更新するようにします。そうしないとインデックスされません。

  1. 既存サイトのURLをすべて網羅したスプレッドシートを作成します。ScreamingFrogDeepCrawlなどのクローリングツールを使ったり、CMSやGoogleアナリティクスからURLをエクスポートたりしてすべてのURLを見つけます。Googleアナリティクスは、トラフィックを受信したページだけが出力されることをお忘れなく。作成した既存ページの一覧を対応する新規のURLにマッピングします。これでリダイレクトの実装が楽になります。

  2. 現在のトラフィックのベンチマークを作成します。この手順では少しツールを使います。

  • Google アナリティクス:現在のオーガニックトラフィックのレベルを監視します。新規のWebサイトを立ち上げる場合に、比較対象となる訪問者数や直帰率を記録します。
  • WooRank SERP Checker:対象キーワードで検索した場合に表示される老舗のWebサイトの順位を記録します。1、2回ベンチマークテストするのではなく、なるべくたくさん追跡し、可能な限り正確な値を把握します。移行を始める数週間前から順位の追跡を開始することで、変化が起きたときにトレンドなのかWebサイト移行によるものかを判断できます。
  • Google Search Console:Google Search Consoleを確認し、インデックスが付いたページ数を追跡します。Google インデックスのインデックスステータスを確認し、インデックスの付いたページ数が回復しない場合は、Webサイトのクローラビリティに問題があります。

  1. 新規ドメイン用のXMLサイトマップを作成します。サイトマップには重要度や更新頻度、最後に変更された日時の情報に加え、Webサイト上のすべてのURLの一覧を含めます。エラーがないか確認するためにサイトマップをGoogle Search ConsoleやBing Webmaster Toolsへ送信します。これで新規ページがすばやくインデックスされるようになります。

  2. 既存コンテンツやタイトルタグ、メタ表記のインベントリを作成します。インベントリの作成に加え、キーワードを研究し、コンテンツに合うように調整すれば、検索結果の順位を維持できるだけでなく、改善も可能です。

移行の準備ができたら

新規のWebサイトを作成し移行に伴う基礎を固めたら、重複コンテンツを管理していないか、また、最大限リンクジュースを活用できているかを必ずなんらかの方法で確認します。

  • 301リダイレクト:2.で作成したスプレッドシートを基に、古いページのすべてに301リダイレクトを書き加え、対応する新規URLにリダイレクトします。この作業には細心の注意が必要です。間違ったURLにリダイレクトすると新規Webサイトに大きな問題が生じます。たとえば、リンクジュースやドメイン権限がなくなったり、検索順位がおかしくなったりします。なので、必ず古いページのすべてにリダイレクトを設定します。重要度の低いページのリダイレクトをしなかっただけで検索エンジンは新規のWebサイトが信頼性に欠けると判断してしまいます。
  • バックリンクの更新:301リダイレクトはすべてのリンクを指定したURLに渡しますが、リダイレクトのスピードが遅いため、ユーザーエクスペリエンスは不十分です。解消するためにWebサイトへリンクしている人にURLの更新を知らせます。Majesticなどのリンク分析ツールはもっとも重要な被リンクを見つけられます。完成度の高いWebサイトを持っている人や、あなたが作成したWebサイトにリンクしたい人とのつながりを構築できます。今後バックリンクを広めるためにもその人たちとつながっておくといいでしょう。
  • 1470388105Majestic_backlinks_checker-1469712177357-1024x541アドレスの変更:新規ドメインをGoogle Search Consoleへ送信したら(インデックスを付けるための重要な手順)古いURLのアドレスを変更します。Search Consoleの右上端のSettingsメニューでアドレスの変更を送信します。ここでは301リダイレクトを正しく実装することが非常に重要です。正しく実装されていないとアドレスの変更がうまくいきません。サブドメインの名称を変更したり、HTTPをHTTPSに変更したりする場合もアドレス変更の送信がうまくいきませんので注意してください。

移行後に実施すること

これでSEOの基礎が構築できました。移行後のWebサイトを公開できます! しかし、SEO対策はこれで終わりではありません。移行後のWebサイトのSEOが深刻なダメージを受けないように、エラーがないかテストして重要な指標を監視します。

  • Robots.txt:検索エンジンのユーザーエージェントを有効にするためにrobots.txtのファイルがリセットされているが確認します。移行後のWebサイト全体にすべてのbotがアクセスできるようrobots.textを設定します。
    User-agent: *
    
    Disallow:

    「noindex」メタタグをページに追加している場合、タグが削除されているか、クローラがコンテンツではなくURLをインデックスしているか必ず確認します。

  • リダイレクト:ScreamingFrogを使って、2.で作成した古いURLの一覧をクロールし、正しくリダイレクトできていないURLを探します。また、ページのリダイレクト回数が1回かも必ず確認します。検索エンジンから見るとチェーンリダイレクトは印象が悪く、Googleのアドレス変更の送信を阻害してしまいます。
  • Fetch as Google:Search ConsoleのFetch as Googleで、Googlebotが正しくクロールしているかシミュレートします。GooglebotがTopページやカテゴリにアクセスできるかテストするために移行後のURLを送信します。さらにGooglebotにどう認識されているかは「取得してレンダリング」を使用します。これは致命的なエラーになる前に、起こりうるクロールのエラーを前もって見つけられる非常に有益なツールです。
  • メタタグを確認する:重複コンテンツを避けるためにrel=”canonical”タグを使っている場合、リンクが移行後のドメインになっているか確認します。ページが複数の言語に対応している場合、古いドメインを使ってhreflangタグ(ページ上またはサイトマップ内により実装方法は変わります)になんらかのリンクが設定されているかもチェックします。

移行作業も根気強く、じっくりと取り組むこと

ほかのSEO対策と同様に、Webサイトの移行は継続的な作業が必要です。Google Search ConsoleやSERP Checker、Google アナリティクスなどのツールを常にチェックし、検索エンジンが移行後のページを見つけ、クロールし、インデックスされているかを必ず確認します。ときには、対象のキーワードでGoogle検索をして、移行前のURLが移行後のURLに置き換わっていることや、Topページ(About Us、カテゴリ、お問い合わせなど)のサイトリンクが正確に表示されているかを必ず確認します。また、Search Consoleを使って関係のないサイトリンクを格下げします。

Webサイト移行後に検索エンジンが変更内容を反映するにはある程度の時間がかかります。通常、大きな変更を加えるとトラフィックは急落しますが、早合点しないでください。トラフィックの変動が一定になり、急激なトラフィックの下降が回復するまで数週間、通常は3〜4週間は順位やインディクスを監視、測定します。

※本記事はWooRankのSEOシリーズの1つです。SitePointでの記事公開に協力してくれたパートナーへのサポートに感謝します。

(原文:Build a Solid SEO Foundation for Your Site Migration

[翻訳:中村文也]
[編集:Livit

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Sam Gooch

Sam Gooch

WoodRankのマーケティング部長。さまざまな業界の社内&エージェンシーデジタルマーケティングを8年間担当し、テクニカルSEOを専門とする。

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