「ウザいスマホ広告はダメ」Googleの新ペナルティにマーケターはどう向き合うか

2017/01/23

Mike Canarelli

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「検索結果からすぐにコンテンツにアクセスできないページは低く掲載される」。Googleが1月10日にスタートしたインタースティシャル広告対策は「やりすぎ」との声もありますが、ユーザーの多くには歓迎されています。マーケターはどう対応したらよいのでしょうか。

Google’s Interstitial Ad Penalty

昨年、検索最大手のグーグルはデジタルマーケッターに対して、インタースティシャル広告(ページ移動時にモーダルなどで挟み込まれる広告のこと)を凍結する方針を発表しました。今後、正式にインタースティシャル広告を排除する方針です。この動きは、ユーザーにより快適なモバイル環境を提供したいと考えるマーケッターにとってチャンスになると期待されています。

グーグルは、モバイル画面の大部分を隠す、またはグレー表示にしてしまうような広告を対象として2017年1月10日より「ポップアップペナルティ」と呼ばれるペナルティを導入しました。モバイルデバイスに邪魔な広告を表示するWebサイトは、検索結果がこれまでよりもランクを下げて表示されるようになります。この変化は、重要な一歩です。 SimilarWebの2015年版「State of Mobile Web」では、アメリカの上位Webサイトに対するアクセスの約56%はモバイルデバイスからであると報告しています。

これは特に驚くべきものではありません。グーグルはユーザーにアプリのダウンロードを促すインタースティシャル広告を表示するWebサイトに対してペナルティを課すことを、2015年には発表していました。それからほどなくして、アップルはSafariユーザーに対してiPhoneやiPad上にインタースティシャル広告が表示できないようにするブロッカーアプリの提供を開始しました。

ここで注目したいのは、グーグルはモバイル検索でヒットしたWebサイトのみにペナルティを課している点です。ノートPCやデスクトップPCに比べてモバイルデバイスではたった4.5インチ程度の画面に邪魔な広告が表示されてしまうことを考えると妥当でしょう。さらに、インタースティシャル広告は検索エンジンがアクセスランキングを作成する際の要素として今後も監視されます。

それでも、モバイルからポップアップが完全になくなることはありません。年齢認証、クッキー利用、ペイウォールログインにポップアップを使う企業は、グーグルの検索結果でペナルティを受けることはないでしょう。また、モバイルバナーが小さく、画面を占領せずに簡単に消せる場合もペナルティはありません。

フラストレーション要因の除去

この邪魔な広告に対する取り締まりで、多くの人は満足するのでしょうか。 答えは「No」です。この1年間で実施されたグーグルの対策、その中でも特にアプリのインタースティシャル広告にペナルティを科す決定は、検索の独占を生んでいると考える人もいます。

それでも、強引に表示されるインタースティシャル広告がユーザーの快適なモバイル使用を妨げていることは明らかです。たとえばグーグル独自の調査では、Google+アプリダウンロードでインタースティシャル広告が表示されたユーザーの69%は完全にWebサイトの訪問をやめたということが分かりました。

同様に、外部による調査でもこの種の広告に効果がないことが示唆されています。ユーザーはモバイルバナーの広告は200ミリ秒、インタースティシャル広告については800ミリ秒しか見ていないということがアイトラッキングやワイヤレスEEGのようなツールを使用した調査で明らかになっています。

この結果は、インタースティシャル広告がより注意を引くことを示唆しているのでしょうか。必ずしもそうとは言えないでしょう。Spark ExperienceとWPP代理店のLight Reactionが実施したモバイルマーケティング調査によると、いまよりも少し長い時間インタースティシャル広告を表示しても、ユーザーはその時間を、広告を閉じるための小さな「X」を探すことに使うことになるだろうと言うことです。

インタースティシャル広告後の世界にチャンスを作る

モバイル広告の見つけにくい「閉じる」ボタンを探すことに苦労したことがある人は誰でも、このグーグルのペナルティがモバイル検索をいまよりも快適になることを理解しています。しかし、このペナルティは同時に、マーケターにとっては新しいチャンスです。大きなインタースティシャル広告やポップアップをデジタル広告に使用している人にとっては、ユーザー体験を最大にするためにモバイル戦略を再評価し改善する絶好のタイミングとなります。

コンテンツマーケット戦略の開発

関連コンテンツをまとめて作成および配布すれば、広告を押しつけることなくユーザーにアピールできます。ブログ記事、まとめ記事、ガイド、動画、グラフィックページなどのコンテンツで情報をユーザーに見せて、購入プロセスを説明すれば良いのです。

基本的にモバイルを使用するユーザーに対して、コンテンツが長くなることについては心配無用です。Pew Research Centerの調査では、1000ワード以上の記事でも、それよりも短い記事と同じ割合のユーザーに好まれるということが分かっています。また消費者は長い記事の2倍以上の長さでも、短く分けてあれば読む傾向にあります。

ターゲットとするユーザーが短い動画や長い記事のどちらを好むとしても、必ずコンテンツがユーザーにとって役立つものであることに注意してください。役立つコンテンツであれば、ユーザーは関心をよせ、引き込めます。

モバイルフレンドリーな経験を確実に提供する

モバイルフレンドリーは、もはやWebデザインの視点だけで考えるものではなくなりました。モバイルフレンドリーとは、誰にとっても最高の利用環境を提供することです。消費者、顧客、従業員、ビジネスパートナー、投資家などすべてのユーザーが簡単にモバイルを使用できるようにデザインすることに気をつける必要があります。

  • ピンチズームすることなくモバイルデバイスでテキストを読めるようにする
  • ナビを簡単にし、メニューをシンプルにする
  • いろいろなサイズのスクリーンに対応するために、レイアウトを流動的にする
  • 最小のフィールド数で、シンプルなフォームを作成する

最新のモバイル広告SDKにアップデートする

アプリ開発者が不適切広告に関する落とし穴に対して実施できる最善の対策は、最新のソフトウェア開発キット(SDK)の活用です。グーグルはiOSとAndroidに対してSDKを無償提供しています。このSDKを適用しても、インタースティシャル広告を使用できますが、SDKは開発者に対してガイドラインを提供し、コンテンツ内でインタースティシャルが適切に使用されているかどうか(たとえば年齢認証のためのインタースティシャル)、インタースティシャルをインストールした場合にユーザーのユーサビリティに悪影響があるかの判断をサポートをします。

参考およびおすすめの記事

以下のような記事も参照してください。

(原文:Google’s Interstitial Ad Penalty and Its Effect on Mobile Marketers

[翻訳:岩男基/編集:Livit

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Mike Canarelli

Mike Canarelli

ペンシルベニア州ランカスターのWeb Talent Marketing社CEOで共同創設者です。Talent Marketing社は、コンテンツマーケティング、デジタルPR、検索エンジン最適化、有料検索管理、ソーシャルメディア、Webサイトデザイン・開発をしています。

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