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注目度は桁違い!Googleアンサーボックスに表示されやすくする方法とは?

2016年10月28日 09時05分更新

文●Maria Lopez

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キーワードに応じてGoogle最上位に表示されるのが、アンサーボックス。Wikipediaや用語サイトの定位置ですが、自社のWebページを出やすくする方法はいくつかあるようです。

グーグルはユーザーエクスペリエンス向上のため、検索エンジンページ(SERPs)に関連性の高い結果を表示するアルゴリズムを日々開発しています。そのため、ユーザーの検索語に対して、答えと思われる「アンサーボックス」としても知られている「フィーチャー・スニペット」を表示することがあります。フィーチャー・スニペットとはなんでしょうか。SEOにとってどのようなことを意味するのでしょうか。そして、アンサーボックスに自分のWebサイトを表示してもらうためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか。以下のGoogleアンサーボックスガイドを読み、その答えを探してください!

Googleアンサーボックスとは?

Googleアンサーボックスとは、Googleが検索ユーザーの質問への答えと判断した際にSERPsのトップに表示するフィーチャー・スニペットです。コンテンツを含むWebページのタイトルやURL、リンクなど、その質問に回答しているとGoogleが判断した文字情報が表示されることもあります。

Link juice Quick Answer Box

フィーチャー・スニペットは登場してから数年以上たつ概念ですが、Googleが検索意図をより明確にするために、よく使われるようになっています。イベントスケジュール(スポーツの試合、映画の上映時間、コンサートなど)、レシピ、ベーコン指数については特によく見られます。

ちなみに、ヨハネ・パウロ二世のベーコン指数は2です。

Pope John Paul II bacon number

アンサーボックスはマーケティング的には寄せ集めのようなものです。メリットとしては、自分のコンテンツをフィーチャー・スニペットに入れられた場合、みんなを出し抜いて、WebサイトをSERPsのトップに表示されます。一方で、検索結果でユーザーの質問に答えてしまった場合、もはやWebページを訪問する必要性がないため、クリックスルーを妨げてしまうのではという懸念があります。しかし、フィーチャー・スニペットに選ばれたWebページのセッションおよびクリックスルー率は大幅にアップしています。ある話題においてオーソリティのある位置になると、Webページのクリックスルーだけでなく、ほかの質問があるとき、または考えを変えそうだというときにはいつでもWebページに戻ってくるように誘導できます。

ステップ1:アンサーボックスをトリガーする検索クエリ

フィーチャー・スニペットに表示されるための第1ステップは、どのようなクエリがフィーチャー・スニペットをトリガーするのか理解することです。公式には、アンサーボックスは「ユーザーがGoogle検索で質問をしたとき」に表示されることになっています。しかし、それだけではありません。質問形式の検索が必ずアンサーボックスをトリガーするとは限らず、また、すべての検索がアンサーボックスを表示するわけではないのです。たとえば、「世界で一番たくさんのピザを食べるのは誰か」というクエリを入力しても、アンサーボックスは表示されません。

Question query no answer box

同時に、「ピザの人気」と検索すると、アメリカでのピザの人気をまとめたフィーチャー・スニペットがトリガーされます。

Pizza popularity featured snippet

最初の例に戻ると、「リンクジュース」と検索しただけで、WooRankの『リンクジュースへのSEOガイド』をまとめたアンサーボックスが登場します。

フィーチャー・スニペットに表示させるには2つの方法があります。1つは、人びとが自分のサイトのキーワードについてどのような質問をしているのか知り、その答えに合うようにWebサイトを最適化することです(これについては後ほど説明します)。自分のトピックについての質問を探すには、Answer the Publicといったツールが使えます。「誰が」「なにが」「いつ」「なぜ」「どのように」など、質問に関連する言葉をキーワードの前に加え、Googleサジェストを使って質問一覧を作ってくれるツールです。質問一覧はCSV、または画像ファイルとしてダウンロードできます。

Answer the Public questions

検索エンジン以外のオーディエンスの質問を探すなら、WebpageFXのfaqfoxが使えます。faqfoxは特定ニッチのフォーラムをクロールし、キーワードに関する質問を探し出してくれます。人びとがreddit上で質問をしているなら、すでにGoogle検索を試したかもしれないということになります。

キーワード検索をし、関連質問に努力の甲斐があると思えるくらい十分な検索数があるかチェックしてください。

すでにSERPsにフィーチャー・スニペットを表示しているキーワードを見つけ、現在のトップからその座を奪うようなコンテンツを作る、という手もあります。現在トップのコンテンツはGoogleに信頼されていて、アンサーボックスに使うだけのオーソリティがあると考えられているので、難易度は少し高くなるかもしれません。しかし、質問にきちんと答えていないような答えを探して標的にすることはできます。

ステップ2:コンテンツを質問に答えられるように最適化・構築する

フィーチャー・スニペットにWebサイトを表示させるためには、質問対して答えが権威を持っているコンテンツを作成することが一番大事な方法の1つであることは明らかです。ここでは、言葉の使い方が重要なポイントになります。というのは、Googleは質問に対する答えのように書かれているコンテンツやハウツーガイド、ステップガイドを探しているからです。そのため、自分のWebサイトを「検索エンジンマーケティングとはなにか」というアンサーボックスに入れたいなら、間違いなくWebページのトップ近くに「検索エンジンマーケティングとは…」で始まる文章を含めることになります。「完璧なパイ皮を作る方法」でアンサーボックスに入りたいなら、パイ皮作りの各ステップ(小麦粉と砂糖、塩を混ぜる、バターを加えるなど)を番号順で説明したリストを作ります。

詳しく権威あるコンテンツが完成したら、質問の答えに合わせ、Webページのほかの要素も最適化します。

  • タイトルタグと<h1>タグ:通常成功例とされているのは、タイトルタグでキーワードを使うことだ。しかし、フィーチャー・スニペットを最適化するには、Webページのタイトル全体に検索クエリを使う必要がある。先の2つの例で言えば、タイトルタグは次のようになる
    <title>What is Search Engine Marketing?</title
    <title>How to Make the Perfect Pie Crust</title>
    

    従来のSEOと同様、Googleはタグを使ってWebページのコンテンツが質問に回答しているかどうか判断している。タグ内に質問を入れて一押しするのを勧める

  • サブヘッド:Googleがフィーチャー・スニペットにいつでも本文を使うとは限らない。ときにはサブヘッド(<h2>から<h6>)を抜き出し、Webページでの順番通りに一覧化することもある。特にステッププロセスやタスク完了の方法、リスト形式で要約できる回答(たとえば、Googleのフィーチャー・スニペットにWebサイトを表示させるためのステップ)を得ようとしてかけられる検索によくあることだ。こうした検索をターゲットにするなら、各ステップを独立したサブヘッドとして分かりやすくレイアウトし、本文中でも十分に推敲する必要がある
  • 本文のコピー:「なに」型の質問をターゲットにしているなら、その答えを含むヘッダータグ直後のタグ内で必ず使う。スニペットコンテンツの長さは、50〜60語(字数ではない)が理想だ

ステップ3:スキームマークアップを使う

昨年John Muellerがスキームマークアップがフィーチャー・スニペット対策に役立つと述べた際、「セマンティックマークアップが直接フィーチャー・スニペットにつながるわけではない」とGary Illyesは述べました。では、なぜスキームマークアップがそれでも必要なのでしょうか。それには2つの理由があります。

  • GoogleはWebページがどのようなことについて書かれ、いろいろなコンテンツがどのような情報を含むのかについて、スキームマークアップを使用して判断している。検索エンジンはフィーチャー・スニペットの作成時に特定の情報を探すので、コンテンツの判別に役立つようなものを提供できれば、なんでもプラスになる
  • rel="publisher"タグを使い、Googleにコンテンツと信頼できるソースをつなげてくれるよう依頼する。Googleがアンサーボックスにフィーチャー可能なオーソリティ・信憑性のあるWebサイトを探しているのは確かなので、信頼性の強化はとても大切だ。この点でrel="author"タグもかつては便利だったが、いまやGoogleは著者が誰であるかをチェックさえしていないので、注意が必要だ

検索エンジンがWebページを適切に読むのを妨害するようなエラーの発生を回避するため、 Google Search Consoleを使って構造化データのテストをしてください。Webページ上のエラーの有無を確かめるには、Search Appearanceの下にあるStructured Data内のGoogle Search Consoleの構造化データレポートが使えます。構造化データテストツールを使ってコードテストをしてください。

Structured data testing tool

ステップ4:Google+とWikipediaを使う

まだ新しく、オーソリティや信憑性構築に時間が足りないWebサイトの場合、フィーチャー・スニペットを狙ってほかのWebサイトと戦うのは大変です。Googleはフィーチャー・スニペットを決めるソースを選ぶときにWebサイトの信憑性に依存しているからです。そのWebサイトが便利でよく練ってあるか、とりわけ正しい答えを提供しているか見極めなければならないので、それも当然です。ありがたいことに、Webサイトのオーソリティをもっと高く見せるための方法がいくつかあります。

最初のステップは、ビジネス用のGoogle+ページを作ることです。ページを作ったら、人びとにより馴染みのある名前を使うようにしてください。たとえばUPSなら、United Parcel Service, Inc.ではなくUPSという名前を使います。定期的に投稿をしてプロフィールをアクティブにし、コンテンツの「+」数を稼げるようにしてください。

次に、Wikipediaにページ申請をします。フィーチャー・スニペットがWikipediaエントリーのようになっていることが多く、また実際にWikipediaの内容が表示されることが少なくありません。それには2つの理由があります。

まず、Wikipediaの検索順位は高く、常にトップ5に入っており、トップ2に来ていることも非常に多いからです。このランキング力を活用すれば、通常自力でリーチするより多くのオーディエンスの目につくところに自分の名前を表示できます。次に、Wikipediaは新聞記事、プレスリリース、学術的ソースから信憑性の高い引用をしているため、信頼性が大きいという点が挙げられます。

WebページをWikipediaに受け入れてもらうのは、特にビジネス用のページを申請している場合だと本当に大変になりますので、WikipediaのガイドラインOrganizations FAQ sectionをよく読み、記事執筆や予想される問題回避のための詳細を把握してください。

注意したいのは、このステップはGoogleにフィーチャー・スニペットにとして使ってもらうためのコンテンツを作ることではないという点です。アンサーボックスはGoogle+やWikipediaを使用するナレッジグラフではありません。その代わり、このステップの目的は、自分のWebサイトを信憑性がある情報源のように見せることです。

最後に

Googleのアンサーボックス向けにコンテンツの最適化を図るというのはまだ少々新しい技術ですので、大きなチャンスとなるでしょう。みんなが1番を目指す中、フィーチャー・スニペットを使って「0番」に着けるのです。訪問者をWebサイトに引き付け、ブランドアの知名度を高め、リーチ数を増やすにはとても効果的な方法です。素晴らしいコンテンツの執筆ももちろん必要ですが、紹介した4つのステップに従ってGoogleがコンテンツを適切に理解し、フィーチャー・スニペットに入れてくれるための工夫も大切です。

※本記事はWooRankのSEOシリーズの1つです。SitePointでの記事公開に協力してくれたパートナーへのサポートに感謝します。

(原文:How Can Your Site Get into Google Answer Boxes?

[翻訳:加藤由佳/編集:Livit

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