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これは制作者泣かせ! 新作WordPressテーマ「Extra」がハイクオリティ

2016年11月30日 23時00分更新

文●James George

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ドラッグ&ドロップでページを組み立てられる新作WordPressテーマ「Extra」。あらゆる要素を備えたメディアサイトが手軽に構築できます。

私の記事を読んだことがある人なら、Elegant ThemesのWordPressテーマ「Divi」について知っていると思います。そこでお知らせです。Elegant Themesが、いろいろなタイプの記事またはコンテンツを発信するブロガーやWebサイト向けの新テーマを作りました。

新テーマは「Extra」という名前で、非常に優れた、ユニークな機能があります。さっそくこの記事でExtraをチェックし、どのようなことができるのかを説明します。

ExtraにはDiviのモジュールがすべて入っている

ExtraにはDiviで使い慣れていたモジュールがすべて搭載されています。Diviを使ったWebサイト作りに慣れている人がExtraを使うと、うれしい安心感があります。

「Page Builder」のドラッグ&ドロップ機能を含め、Diviにあったレイアウトモジュールがすべて使えます。どのようなレイアウトの作成・カスタマイズも自由自在です。

もちろん、フォント・色の選択やフォーマット、カスタムCSSの各モジュールへの追加など、Diviの各モジュールにあった機能も全部使えます。

Extraが優れているポイント

レイアウト

Extraの「Category Builder」では、ブログページ用のカスタムレイアウトが作れます。

WordPressの管理画面下にメニューがあり、「Category Builder」というサブメニューがあります。ブログページはこれを使います。しかし、作れるのはブログページだけではありません。

ブログページをアーカイブしたり、高度に洗練・最適化されたコンテンツをカテゴリーごとに分割したりできます。本当に強調したいコンテンツや見せたいコンテンツタイプに即した、ユニークなレイアウトが作れるようになっています。

カスタムモジュール

custom modules

Extraには、どのようなレイアウトでも好きなように作れるカスタムモジュールがあります。モジュールをフォーマットし、Webページを作りながら自由自在にデザインもできます。カテゴリーごとのモジュールについて説明します。Extraが輝くかどうかは、全要素の見た目をどのようにカスタマイズできるかにかかっています。カスタマイズできるのは、

  • 投稿数
  • 投稿日時やコメント、メタ情報表示の有無
  • おすすめ投稿だけを表示するか、しないか
  • 投稿を表示する順番
  • 背景、テキスト、メタ、「もっと読む」ボタンの色
  • セクション内の特定カテゴリーだけを表示するか、しないか

です。

メーソンリー風ブログフィード

masonry

Pinterest機能を彷彿とさせる、特徴的な構造のメーソンリー(Masonry)スタイル(レンガなどの組み積み式の構造)のブログフィードを作成できます。コンテンツと引用部分が必ずしも一定とはならない、記事数の多いブログにはぴったりのオプションです。

メーソンリーレイアウトはその言葉の通りのスタイルになります。投稿のすべてが、まるでレンガや石のように組み合わされます。

スタンダード風のブログフィード

blog feed standard

このフォーマットでは、画像、その横にブログの引用部分といった従来型スタイルのブログフィードが作れます。同時にカスタマイズも可能なので、引用部分を非表示にしたり、評価やメタ情報などの表示・非表示をコントロールしたりもできます。

おすすめ記事のスライダー

slider

なにかに少し変更を加えたり、一番質の高いコンテンツを目立たせたりしたいなら、おすすめ記事のスライダーを作ると効果的です。記事作成時におすすめ投稿にするか、しないかを決められ、おすすめ投稿に指定すれば、おすすめ記事のスライダー内に表示されます。表示記事数の制限などもカスタマイズもできます。

記事スライダーですばらしいのは、おすすめ記事以外にもいろいろなことができる点です。特定カテゴリーの一番最新の記事を表示させるなんてこともできます。ほかにもタイトルの文字数を制限する機能、スライダーの自動再生機能などいろいろなオプション機能があります。

記事投稿

posts

記事をただ普通の投稿として表示したいだけの場合でも、このモジュールがあれば簡単です。また、タイトルフォーマットの管理、タイトルやカテゴリ名、サブタイトルの表示もできます。

投稿のカルーセル表示

posts carousel

使える空間が限られていて小さなスペースしかない場合、投稿のカルーセル表示機能を使えば投稿を回転表示できます。Webサイトを訪問する人の興味をそそるようなベスト記事を、ローテーションで表示したいときには最高の方法です。

タブ付き投稿

tabbed posts

私が一番気に入っている機能の1つです。コンパクトな場所に1つか2つメインカテゴリーを表示したいなら、タブ付き投稿のモジュールが最適です。

複数のタブの追加や、各タブに表示するカテゴリーの選択などができます。また、おすすめ投稿か否かも管理できます。

広告

広告は、ほかの多くのWordPressマガジンテーマが失敗しています。読者はどこに広告が表示されるのか予め分かっているので、読者を広告にエンゲージさせるのは大変なことです。ほとんどのテーマでは広告を設置できる場所がサイドバーしかないか、記事の中央に自分で埋め込むしかなく、結果目障りで、利益は数ドルのみです。

しかし、ExtraではWebページのどこでも好きな場所に広告を設置できます。広告表示場所が抜群に改善され、読者が広告が表示される場所を予測できないので、閲覧数・クリック数が上がる可能性が高くなります。広告がどこに出てくるか分からなければ、広告の存在を意識しないようにするのももっと楽になるのです。

評価

Webサイト訪問者とのエンゲージメントを増やし、訪問者がどのようなコンテンツを希望しているかのフィードバックが欲しい場合、Extraの評価機能が使えます。Webサイト訪問者にコンテンツの評価をしてもらう機能です。訪問者が見たい・読みたい記事にもっと集中し、そうではない記事への関心を減らせるすばらしい機能です。

メガメニュー

オンラインマガジンの場合、Extraのスペシャル・メガメニュースタイルを使うと訪問者に特別な印象を残せます。たとえば、メガメニューに表示する記事投稿にアイキャッチ画像を付けられます。エンゲージメント向上に効果があると立証されている手段です。

カスタムウィジェット

Extraにはカスタム投稿フォーマットやそのほか追加オプションだけでなく、カスタムウィジェットもあります。いろいろな追加機能を備えながらも、Webサイトに一貫した雰囲気を持たせられます。

フォロワー数表示

Webサイトの権威を確立するのに、SNSでの人気に勝るものはありません。たとえば、自分のWebサイトを訪問した人が数千人のフォロワーがいることを発見したとします。すると、その人は蚊帳の外に置かれたくないので、フォローしたいと感じるのです。

オーサーズウィジェット

このウィジェットは、Webサイトに1人以上の執筆者がいる場合に表示されます。ある執筆者の記事を気に入っている読者がその執筆者の記事を探しやすくなる、すばらしい機能です。良質なコンテンツを配信している執筆者のページビューの増加にもつながります。

Twitterのフィード

SNSでの交流はWebサイトの成功の鍵になります。Twitterの更新情報をWebサイトにも表示すると、訪問者のフォロワー数を増やせるのでおすすめです。特にTwitterを積極的に利用しているユーザーなら必須です。

最近の投稿

最新記事を表示するサイドバーを設置するのは、Webサイト訪問者にブログ内を自分でクリックすることなく最新コンテンツを見てもらう方法としては抜群です。Webサイト訪問者の多くはGoogle検索から直接やって来ますので、1つの投稿を直接開いて終わりになってしまいます。しかし、このモジュールがあれば読者に最新コンテンツを見つけ、読んでもらえるように誘導する流れが簡単に作れます。

最近のレビュー

Webサイトに記事あるいは製品についてのアクティブレビューがたくさんあるなら、新しいWebサイト訪問者の注目を引きつけるにはぴったりです。記事または製品について同調意見が多ければ、訪問者はほかにはどのような意見があるのか知りたくなるからです。似たような商品の購入を検討しているユーザーがほかの人の経験から学べるため、特に製品については当てはまります。

最近の動画

動画はWebサイト訪問者に人気のあるコンテンツです。ポッドキャストやトレーニング映像など動画コンテンツがあるなら、気づかれやすい場所に設置しておきましょう。サイドバーに置くと見た目が良くなります。

最後に

Extraはユニークな機能を多く揃えたパワフルなWordPressテーマです。Webサイト構築にドラッグ&ドロップのモジュラーシステムを使えるのはもちろん、ブログ部分をカスタマイズし、Webサイト訪問者にとって本当にユニークなサービスを作り出せるのです。

(原文:Review: Extra – a New Type of WordPress Magazine Theme

[翻訳:加藤由佳/編集:Livit

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