「自宅でもテザリング」が常識に!? 最新調査で分かったネット利用の実態とは

2016/09/27

D2Cスマイル

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誰も気にしないほど、インターネットはどこでも使えるようになっています。

昔はLANケーブルを挿したり、公衆電話回線を通じて通信するアナログモデムを使ったりしたものですが、現在では自宅でも会社でも、地下鉄でも飲食店でも、無線の4Gまたは無線LANで(速度とつながりやすさは別として)インターネットが使えます。

今回は、今年7月に公表された「平成27年通信利用動向調査の結果」を元に、知っているようで知らないインターネットの利用状況に焦点をあてて深掘りしたいと思います。

どんな方法でネットしているの? 意外な自宅PCの接続回線

インターネット利用状況を見る前に、そもそも現代ではどんな回線でインターネットに接続できるのか改めて列挙してみます。

固定回線ともいわれる電話回線を使ったADSL、光回線によるFTTH、ケーブルテレビ(CATV)からのインターネット接続、スマートフォンでは4G回線無線LAN、その他モバイル機器のテザリング機能を使ったアクセスなどというような方法もあります。

スマートフォンでは4G回線や無線LANを利用し、自宅のPCは電話回線を使ったADSLや光回線によるFTTH、ケーブルテレビの回線を利用している人が多いというのが筆者のイメージだったのですが、最近では少し傾向が異なるようです。

進学や就職で転居したり実家から離れて独立した人は、手続きや費用の掛かる固定電話回線を持たず、PCを使うときはスマホのテザリングでインターネットにアクセスする傾向が強まっていると感じます(手近な新卒からのヒアリングなので違うかもしれません)。

では、公開されている調査データから分かるでしょうか。「平成27年通信利用動向調査」に興味深いデータがあったので紹介します。

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上の図は「自宅のパソコンやタブレット型端末等」のインターネット接続回線の種類を調査したグラフとなります。

「ブロードバンド接続」の内訳を見てみると、トップの「光回線(FTTH回線)」の58.7%に迫る勢いで、「携帯電話回線」が51.9%と追い上げていることがわかります。つまり、自宅でPCやタブレットからネット接続している半数以上の人は、携帯電話(主にスマホ)のテザリング機能を使って接続をしているらしい…、ということです。

「タブレット端末で契約しているのが携帯電話回線」という可能性もありそうですので、PCとタブレット端末のインターネット利用状況も比較してみます。

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上の図表1-5から、パソコンからのインターネット利用率は56.8%、タブレット型端末からは18.3%で、およそ3倍の違いがあります。図表1-11の「携帯電話回線」からのインターネット接続をタブレットが占有しているとは考えにくいでしょう。

スマホの通信量が増えると料金や速度規制など気になってしょうがない筆者には、自宅でスマホのテザリング使ってインターネットするのは考えられないのですが、古い考えなんでしょうか?

最近話題の動画ってどう?動画はスマホで見るものに

最新の「インターネット広告市場規模推計調査」によると動画広告が盛んになっているという推計が出ていますが、どのくらいのユーザーが動画コンテンツを利用しているのでしようか。

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※図表2-7の回答項目に該当するサービスは以下を想定しています(平成27年時点)。

オンデマンド型の動画共有サービス  : YouTube、ニコニコ動画他
ライブ配信型の動画共有サービス   :USTREAM、ニコ生、ツイキャス他
オンデマンド型の放送番組配信サービス:各局オンデマンド配信、dTV、hulu他

オンデマンド型の動画共有サービス(YouTubeやニコニコ動画ですね)が、95.3%利用されています。

続いて図表2-8の利用端末について見てみると、平成26年度調査では「パソコン」が55.4%だったのが、平成27年度調査では48.5%と前年比で6.9ポイント下げ、5割を下回る結果となりました。それに代わるように、「スマートフォン」は61.9%から69.6%と前年比で7.7ポイント伸ばしていることからも、動画はスマホで見るものになっているということが伺えます。

それに加えて注目したいのが動画の利用頻度です。

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図表2-9によると、最も多いユーザー層が「週に少なくとも1回」から「毎日少なくとも1回」に移行しているのがポイントです。「毎日少なくとも1回」利用するユーザー以外は前年比で割合を減らしているので、全体的に視聴頻度が高まっている=ヘビーユーザー化する傾向が見て取れます。

さて、ここまでで見てきたのは動画の利用頻度が高いユーザーの割合ですが、利用していない人も含めた割合はどのくらいになるのでしょうか。調査概要から計算すると、

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「有効回収数」36,402人がサンプル数となります。そのうち「映像・音声コンテンツ利用頻度」の回答数はn=11,327ですから、動画コンテンツを利用している人は全体の約31.1%と3割以下、「毎日少なくとも1回」利用しているユーザーは全体の約12.8%です。

ロジャースのイノベーター理論によれば、イノベーターとアーリーアダプターを足して16%を超えると普及するとしていますが、動画の利用についてティッピングポイント(流行するであろうしきい値)を超えているかと問われれば、個人的には微妙だと思います。利用頻度のデータを見る限り、コアな人が若干増えつつある段階です。

但し、2015年の後期には「黒船」と称されたNetflixや大手ECのAmazonによるプライム・ビデオなど「オンデマンド型の放送番組配信サービス」の新規参入が相次ぎ、「ライブ配信型の動画共有サービス」でもLINE LIVEが本格始動するなど、大きく動いた分野であることは間違いないでしょう。2016年3月にはdTVが国内の映像配信サービスで会員数500万人を超えましたが(dTV、会員数が500万人を突破–映像配信サービスとして国内初 | CNET Japan)、利用者の拡がりが数字として表れ始めるのはこれからかもしれません。

以上、基本過ぎて疑問に思わないインターネットの利用状況について深堀してみました。

(記事提供:D2Cスマイル

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