Vivaldi 1.0 が正式リリース!新しいデフォルトブラウザーにいかが?

2016/04/25

Craig Buckler

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え? もうブラウザーはいらないって? そんなこと言わずに、Vivaldi(ヴィヴァルディ)を試してみて。Webプロフェッショナルにこそ、ぴったりのブラウザーみたいですよ。

新しいブラウザーは毎日リリースされるわけではありません。ここ最近はブラウザー市場に新規参入が見られませんでしたが、先日ついにVivaldi v1.0がリリースされました。Windows、MacそしてLinuxで使えます。

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新しいブラウザーの必要性とは?

2008年にChromeが登場して以来、ブラウザーはChromeに一極集中するようになりました。Chrome含め競合はシンプルさとミニマルなインターフェース、そして分かりやすいUXを追及するようになりました。アプローチ自体は間違っていませんが、アプリケーションはどれも変わり映えしなくなったとも言えます。もしChromeをEdgeやOpera、Firefoxに変えても気がつくユーザーはほとんどいないでしょう。違いと言えば、立ち上げるアイコンのデザインくらいでしょう。

数年前なら開発系ユーザーはOperaかFirefoxの拡張機能で高度にカスタマイズをしたブラウザーを使えました。2013年にOperaはPrestoエンジンを廃止し、Blinkを採用してUIを簡略化しました。Mozillaは人気のない機能を廃止し続けています。最近廃止されたのはタブグループです。こうして市場から抜け落ちた需要こそが、より多くの機能を欲しているユーザーへの市場を開拓したのです。

VivaldiはJón S. von Tetzchner率いる元Operaの開発者チームによって作られました(Vivaldi 1.0.に関するインタビューはこちら)。彼の哲学はこうです。「友達のためのブラウザー」—つまり、彼ら自身が本当に使いたいブラウザーということです。その結果、市場の競争とは一線を画すものが完成しました。

これまでVivaldiを「Vivaldi: Opera’s Spiritual Successor」と「Vivaldi, Your Next Browser?」でレビューしましたが、バージョン1.0を待望していた読者のためにポイントをまとめます。

テクノロジー

ChromeやOperaのようにVivaldiはBlinkのレンダリングエンジンを使っています。汎用性の高い安定したWebサポートや拡張、開発者ツールを使うためです。Vivaldiのインターフェイスはちょっと変わっていて、HTML5のテクノロジーも利用しています。これにより、素早いクロスプラットフォーム開発、カスタマイズが可能で、面白い機能を将来的に使えるようになります。

セットアップ

インストールは素早く終わります。初期設定はカラースキームの設定、タブバーの位置、スピードダイアルの背景選択が順番に表示されるだけです。

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Edgeのようにダーク色でカラーテーマが設定されています。競合のサービスも見習ってほしいものです。Blinkはときどき履歴パネル(色設定に関係なくいつも白黒)などに影響することがあります。

ブックマークやパスワードのインポートを要求されるわけではありませんが、スピードダイアル画面のブックマークタブにはいくつかオプションがあります。

設定ダイアログ(タブから開くことも可能)にはめまいのするほどたくさんのオプションがあります。

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以上で設定関係はひとまず完了です。Operaの古いエディションの設定時ほどは苦労を感じません。

クエリ文字列を含んだURLをフルで表示することもできます。

OperaとSafariは耳をかっぽじってよく聞くように、Web開発者はこのURLは必見です!

インターフェース

主観ですが、Vivaldiは一番魅力的なブラウザーだと思います。競合がいないからというわけではありません。インターフェイスが簡単で設定しやすく、タブやパネルも思いのまま移動できるからです。

アクティブタブとアドレスバーの背景は、表示されているWebページのドミナントカラーを使っています。Philipsのテレビに映る優しいバックライトのような、ちょっと怪し気な感じがしますが、実際ものすごく使いやすいです。

通常のユーザーならF2キーですぐクイックコマンドにアクセスできます。Sublime TextやAtomにあるような“コマンドーサーチー立ち上げ”のシステムです。調整可能なキーボードのショートカットを組み合わせれば、二度とマウスを使う必要がなくなるかもしれません。

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もしキーボードやマウスのジェスチャーのみを使うだけで良ければ、シームレスなUXのためにUI全体の停止もできます。

タブマネジメント

タブの操作はとても優れており、以下が可能です。

  • カーソルを当てるだけでプレビューできる
  • タブバーの仕切りをドラッグするとサムネイルとして表示される
  • タブバーにピンできる
  • ドラッグで再調整できる
  • タブを上にドラッグすることで積み重ねや結合ができる

積み重ねたタブ(もしくはCtrl+クリックで選択した複数のタブ)はステータスバーアイコンを使ってまとめてリスト表示できます。

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1つだけ問題があるとすれば、タブを積み重ねるときマウスの動きに注意が必要な点です。積み重ねたタブを外すのはもっと大変です。ドラッグで可能にすればいいのに、タブを外すときは右クリックメニューから選択しなければなりません。

セッションマネジメント

Vivaldiはデフォルトで前に閲覧していたセッションのタブを開きます。タブはアクティベーション中に読み込むように設定できます。これにより起動が早くなります(Firefoxはこの機能を持っていたことがあり、Operaも最近開始しましたがChromeとEdgeはいまだにすべてを読み込みます)。

アクティブタブはセッションとして保存でき(ファイル>セッションとして開いているタブを保存)、後から読み込めます(ファイル>保存されたセッションを開く)。タブをアクティブにし続けることなく、タブのグループ化によるメリットが感じられるすごく良い機能です。しかし、インターフェイスは改善の余地があります。どうして保存したタブの順番が逆になるのか分かりません。

パネル

サイドパネルはOperaユーザーが最も愛する機能の1つです。

バージョン1.0ではブックマーク管理やダウンロード、メモで(訳注:原文ではNotes、以下同じ)サイドパネルが使えます。メモはWebページでハイライトしたテキストを保存できますし、右クリックメニューの「選択範囲を新しいノートとして追加」でも簡単に保存できます

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メモはEdgeほど洗練されているわけではありませんが、使いやすく見やすいです。

サイドパネルの追加機能は近日中にリリースされる予定です。

サイドパネルに表示しているWebページを追加するのは、バーにある「+」アイコンをクリックすればOKです。

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この機能はツイッターのような狭いレスポンシブ対応サイトやツールとして役立ちます。ほかのシステムではやや非効率的かもしれません。

検索

Vivaldiはアドレスボックスからの検索もできますが、検索窓とアドレスボックスは別々にあります。他の検索エンジンを追加したい場合は、特定のWebページ上で検索ボックスを右クリックして追加します。

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その他の機能

他にも、このような機能があります。

  • ページの重さとアセット数がページを読み込むごとにアドレスバーに表示され、読み込みが完了すると数値は表示されなくなる(残したままにできるオプションがあればさらに便利だと思います!)
  • 早送りと巻き戻しボタンは履歴や検索結果から素早く目的のページを探すのに便利
  • ステータスバーには表示しているWebページに対して、表示の大きさを変更できるズームスライダー、画像の表示・非表示・キャッシュ画像の表示を選べるイメージの切り替え、「Content blocker」「CSS Debugger」などが選べるページアクションがある
  • どのフォルダーもブックマークバーとして使える
  • マウスジェスチャーサポート

たくさんの機能がありますが、Vivaldiの動作は軽快です。アプリはOperaより若干早く立ち上がり、Windows版のChromeやFirefoxよりも速いです。Edgeだけが起動スピードで、ちょっとだけVivaldiに勝っています。

BlinkベースのブラウザーならWebページのレンダリングについてはBlinkとほとんど同じですが、VivaldiはChromeやOperaよりも少ないプロセスとメモリーで使えます。

安定性も増していて、いまだに何も問題は起きていません。

というわけで、新しいブラウザーにどうですか?

Vivaldi 1.0は前回のβ版からかなりスムーズになりました。見た目も使い心地も完成され、一貫性があって安定しています。

以下の機能は今後リリース予定の機能です。

  • ブックマーク、パスワード、タブと設定のシンクロ
  • Operaにあった閲覧ビューとターボモードの類似機能
  • 追加パネルオプション

次のようなユーザーはVivaldiにすぐ切り替えると良いでしょう。

  • Web開発者
  • ブラウザーの機能の少なさにうんざりしているパワーユーザー
  • Opera 12とそれ以下(市場の0.32%)をまだ使用している人
  • Chromeのプライバシー問題を懸念している人

Vivaldiはメインストリームのユーザーを強く惹き付ける商業的な影響力は持っていませんが、変化のないブラウザー市場においてエキサイティングな存在ではあります。Vivaldiはユーザーの意見を大切にしていて、ユーザーの要求で機能を追加したり、マイノリティーが使う機能を削除したりしません。

Vivaldiを、試してください。きっと気に入ることでしょう。

興味があれば、Vivaldi CEOのJón S. von Tetzchnerのインタビューもチェックしてみてください。

(原文:Vivaldi 1.0 Release: Your New Default Browser?

[翻訳:wasabi
[編集:Livit

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Craig Buckler

Craig Buckler

1995年に処女作としてIE2.0でWebページを作ったイギリス人のフリーランスWebコンサルタント。以来、スタンダード、アクセシビリティとHTML5のテクニックの伝道者として活躍。SitePointでは1000以上の記事を書いています。ツイッターのアカウントは@craigbuckler

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