まずい!検索に出ない…を避けるためにスタートダッシュで実践すべきSEOの基本

2016/08/19

Sam Gooch

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新しく立ち上げたサイトがなかなか検索結果に出てこない…まずい…! そんなとき、検索エンジンの基本的な仕組みを知らないと対応も難しいですね。もう特別なSEOは必要ないといっても知っておきたい、リンクジュースの基本とは?

本記事はWooRankのSEOシリーズの1つです。SitePointでの記事公開に協力してくれたパートナーへのサポートに感謝します。

リンクを使って検索結果を向上する方法はいろいろと論議がありますが、結局はリンクジュースから始めなくてはなりません。リンクジュースとは「あるWebページやWebサイトからほかのWebページ・Webサイトに伝えられる価値」という意味のSEO用語です。この価値はハイパーリンクで伝えられます。検索エンジンはリンクをほかのWebサイトからの推薦として扱い、リンクをはられたWebページに宣伝するだけの価値があるかどうかを判断します。検索エンジンがWebページランクを検索結果のどの順位にするかを考えるとき、対象Webページのリンクの量と質は大切なカギとなります。

では、リンクジュースの機能とはなにでしょうか。基本的に、Webページの価値はアウトバウンドリンクの数によって均等に割り算されます。5件のWebページから被リンクされているWebページは、4件のバックリンクを持つほかのWebページよりもリンクジュースが多いということです(すべてのWebページに平等なオーソリティがあるという推測のもとですが)。Webページのオーソリティが増せば増すほど、伝えられるリンクジュース量も多くなります。

Basic link juice flow

注意:「rel="nofollow”」タグを使ってリンクジュースの流れをWebページ内のあるリンクにつなげるという操作、ページランクスカルプティングには慣れていると思います。しかし、この技はもう使えません。「rel="nofollow”」はリンクジュースが被リンクされたWebページに流れてしまうのを防げますが、Webページのほかのリンクによる価値を増やすことはありません。通常、ほかのリンクに流れてしまった価値は、インターネットという迷宮の中で迷子になってしまって終わりです。

以上のことがWebページになにをもたらすかというと、最終的にリンクジュースがSEO対策の大きな要のWebサイトになるということです。記事では、すでにたまったリンクジュースを最大限活用し、できるだけたくさんのリンクを引きつけるための方法について紹介します。

簡単にリンクジュースを得るには

内部リンク

見込みリンクジュースの源泉として見落とされがちなのは、Webサイトそのものです。価値の高いバックリンクの獲得に躍起になるあまり、リンクジュースが自分の一番人気のあるWebページに集中していることを忘れているマーケターは少なくありません。自分の内部Webページに伝える価値はすでに集まっていて、内部リンク経由で活用できる機会を待っているのかもしれません。

ほとんどのオンページSEO要素と同じように、内部リンクはキーワード研究から始まります(キーワード研究のための無料ツールはたくさんあります)。自分のWebページをターゲットとするキーワードをいくつか考えてください。次に、そのWebサイトやインテキスト、伝えるに値するもっとも高い価値を持つWebページを取得してくれるオペレーターを使い、キーワードを組み込んでいるWebページをWebサイトの中から探します。たとえば、Webサイトwww.example.comをインテキストを「target keyword」とした状態で検索します。このキーワードリストを、優先順位が高く、オーソリティを持つWebページの数件だけに適用してください。適用するには、次のツールが役立つかもしれません。

  • SEO Review Tools: URL用のドメインやWebページの権威性を検知してくれる心強いツールです。自分のWebページを紹介している外部リンクの総数も教えてくれます。外部 リンクのURLやアンカーテキスト、オーソリティ情報を読みだすには、Link Checkerツールが使えます。一度で10件のWebページを調べられるオーソリティチェッカー機能もあります
  • Small SEO Tools: 検索エンジンに申請されたURLのドメインやページオーソリティを100件まで表示できる無料ツールです
  • Open Site Explorer: SEOmozがリリースしている無料ツールです。Mozのドメインオーソリティ、Webページオーソリティ、そして自分のWebページの内部リンク情報を得られます

ターゲットキーワードと高いオーソリティを持つページが集まったら、今度はリンクジュースを流す番です。キーワードをアンカーテキストとして使い、リンクをターゲットWebページに設置します。マッチするキーワードだけをハイパーリンクしていると、検索エンジンからスパム認定されてしまうことがあるので気をつけてください。可能であれば、同意語や潜在的キーワード(LSIキーワード)を使うのがお勧めです。

最後に、Webページから不要なアウトバウンドリンクをすべて削除しなければなりません。先にも触れたように、Webページが伝えられる価値の量はWebページ上のリンクの総数で均等に割られます。「rel="nofollow”」タグを使うとリンクジュースの流れを阻止できますが、それではWebページ上のほかのリンクに伝えられる価値の量を増やせません。内部リンク数を表示するには、検索トラフィックの下にあるGoogle Search Consoleを使います。

リンクのレクラメーション

リンクのレクラメーション(リンクの再生)とは、Webページへ誘導するリンクが壊れてしまっている場合、それを検出し、可能であれば修復までしてくれるプロセスです。まず、Google Search Consoleを使って404エラーを検出します。URLをクリックし、「Linked From」タブからこのWebページへ誘導する内部リンクを探し出します。すると、Webサイト上でのリンク修復が簡単にできます。外部リンクについては、Screaming FrogAhrefsといったツールを使うと損傷したバックリンクを見つけられます。うまくいけば、バックリンクサイトの所有者に固定URLを含むメールを送信するのと同じくらい簡単にレクラメーションプロセスをこなせます。そうでない場合はリダイレクトを使い、ユーザーとリンクジュースとを正しいWebページへと誘導してください。

リンクレクラメーションについては次のショートビデオを参照してください。

注意:ビデオでは302リダイレクトではリンクジュースを伝えられないとしていますが、いまはそのようなことはありません。現在は、暫定302リダイレクトはリンクジュースとオーソリティをリンク先URLに送れます。

外部リンクビルディング

リンクビルディングは、まさに最初から、検索エンジン最適化の一番肝心な部分とされてきました。また、外部リンクは、検索エンジンのランキング要素においてもっとも重要ではないにせよ、そのうちの1つではあります。ドメインの各外部リンクは、自分のWebサイトにユーザーにとってなんらかの価値があることを示す、第三者からの申し立てのようなものです。検索エンジンは外部リンクから送られたリンクジュースを別に検知し、Webページを検索結果にランキングする際に考慮することを意味します。Google PageRankのアルゴリズムはその一番有名な例です。

では、Webサイトのバックリンクを作るにはどうすれば良いのでしょうか。自分でコントロールできない部分が多いため、大変なタスクのように思えるかもしれません。しかし、いくつかのステップを踏めば、もっと簡単にアウトリーチできますし、成果はバックリンクにも見られます。

スカイスクレイパーテクニックを使う

Webに関するものはなんでも「コンテンツが命」だと聞いたことは何度かあると思います。リンクビルディングも例外ではありません。リンクビルディングキャンペーンで最初にしなければならないのは、リンク付けするに値するコンテンツを持つことです。つまり、便利でユニーク、そしてオリジナルなコンテンツでなくてはなりません。そのためにはブログを始めるのが一番です。そして人びとがシェアしたくなるようなコンテンツ、「リンクベイト」を作るには、さらなる研究が必要となります。

最初にオーディエンスが現段階でどのようなコンテンツを好むのかに注目します。BuzzsumoやAhrefsといったツールを使えば、人びとがどのような記事を便利、またはおもしろいと感じ、友達と共有したいと思うのかを、トピックやドメインごとに検索できます。よくシェアされるWebページのコンテンツは需要があることの証拠なので、リンクを得るのがとても簡単です。

Buzzsumo finds most shared content for a topic

次に、よくシェアされているコンテンツの改善をします。これは「スカイスクレイパーテクニック」と呼ばれており、BacklinkoのBrian Deanによって始められたものです。優秀なコンテンツをさらに改良するには、次のような方法があります。

  • 記事の規模を拡大する:「最強スーパーフード10選」「ハロウィンコスチュームでお勧めの20選」といったリスト記事はよくシェアされます。このようなリスト記事の件数を2倍、または3倍にするのがお勧めです
  • 更新する:記事を一度公開するとずっと残ります。つまり、シェアされる記事のなかには、情報が古くて賞味期限切れのものがあるということです。新しく、また専門性のある情報やリンクを追加し、オーディエンスにとってより便利な記事に更新しなければなりません
  • 詳細を追加する:詳細や参考文献をほとんど、またはまったく掲載していないコンテンツを見たことがあると思います。そうしたコンテンツに数行だけでも構わないので肉づけをし、ソースを加えてください。これで、コンテンツの価値がグンと増します
  • 見た目を良くする:きれいにデザインされたWebページは見た目に美しいだけでなく、読みやすいというメリットもあります。視覚的に美しい要素を加えれば、読者はコンテンツをもっと活用できるようになり、よりシェアしてくれます

新しいコンテンツが完成したらソーシャルメディアアカウントから共有し、SNSのフォロワーたちにシェアや相互リンクを頼みます。SNSのリンクステータスはGoogleランキングシグナルとしては弱いものですが、よくシェアされるコンテンツは上位にランキングされる傾向にあります。

アウトリーチ

リンクベイトとなるコンテンツが完成したら、リンクビルディングの一番難しいとされるステップ、アウトリーチに入ります。オーディエンスによるリンクバックを期待しつつ、競合コンテンツクリエイターの研究を始めます。Open Site Explolerのようなツールを使えば、どのようなWebサイトが競合クリエイターのWebサイトにリンクジュースを送っているのか見つけられます。フォーラムやディレクトリなど参照ページは避けてください。その結果、次のようなWebサイトに引っかかるはずです。

  • こちらの業界に興味を持っているWebサイト
  • 同じトピックのWebサイト
  • すでに同じようなコンテンツ(しかし内容の質は明らかに低い)にリンクしているWebサイト

先ほど挙げたツールリストに戻り、リスト内のドメインのオーソリティをチェックしてください。一番高いオーソリティを持つWebサイトを確保し、価値のもっとも高いリンクを得るためのターゲットにします。アウトリーチリストを生成しながら使えるツールは以下の通りです。

  • BlogDash: 自分の得意分野で執筆しているブロガーを見つけてくれるツール。さらに、ブロガーの連絡先情報や最近書いた記事まで分かります
  • AuthorCrawler:DistilledのTom Anthonyが制作したツールで、あるWebページへのリンクを探し、そのリンクから著者のGoogle+情報を表示。ブログページとドメインオーソリティのリンクにはSEOmoz APIを使っています

バックリンクのアウトリーチをするとき、自分のコンテンツの価値をしっかりと確立するところから始めてください。ターゲットページをチェックし、リンクが損傷していたり、取り換えが必要でないか確認します。Check My Linksという優秀ツールを使えば、こちらのURLにリダイレクトされる可能性のある無効なリンクを見つけ出せます。

アウトリーチに関するメールを送信するとき、ブロガーに向けてメールを書くときのテンプレートを作っておいてください。これで作業を合理化できます。テンプレートを書くときに注意したい点は以下の通りです。

  • 付加価値を加える:ブロガーは以前に読んだ、または書いたような内容にはすでに飽きています。そのため、代わりにブロガーの過去のブログ投稿で見落としている点をこちらの記事がどのようにカバーできるかを伝えることから始めてください
  • リンクをメール内に直接コピー&ペーストしない:もし手入力でリンクを張ったとしても、ソフトを使ってExcelのスプレッドシートから情報を抜き出したかのように思われてしまいます。そのため、リンクを開く前にメールを捨てられてしまうかもしれません。著者側だって最近書いた記事を覚えているものです
  • 件名をユニークにする:人気・権威ともにある著者に連絡を取ろうとしている場合、著者からの返信を何十人、または何百人といったライバルと競い合わなければならないことがあります。メールの件名がフォームレター風だったり、リンクのアウトリーチを狙っていることをうかがわせるものだったりした場合、メールは未開封のまま捨てられてしまう可能性があります。どんなトピックのメールなのか受信者にも分かるようなメールの件名が望ましいです。ただ、詳細についてはメール内のリンクを開かなければわからないようにぼかしておいてください
  • 自分の連絡先情報を加える:自分の連絡先情報を書くことで信頼性を高め、スパムメールと思われることが少なくなります

さらに、アウトリーチのためのメールに自分らしさも加えるようにしてください。メールがフォームレターであるかそうでないかはメール読者にすぐに分かってしまいますし、将来のアウトリーチ結果が左右されかねないという後味の悪さを残しかねません。

アウトリーチしたブロガーの中で返信をくれるのはほんの少しであると痛感するかもしれませんが、落ち込んではいけません。そのブロガーに大勢のオーディエンスと高いオーソリティがあるからこそ連絡したのだということを忘れないでください。つまり、そうしたブロガーのリンクから伝えられた価値となると、一度得られればその効果はなかなか長持ちするということなのです。

最後に

検索エンジンが生まれたまさにそのときから、リンクジュースの獲得はSEOにとって必要不可欠のものでした。なぜなら、あるWebページにユーザーを呼び寄せるだけの価値や関連性があると思う人が少なくとも1人はいるということを、検索エンジンに伝えてくれるからです。バックリンクの作成は難しいですが、根気よく取り組めばすぐに効果を実感でき、記事で紹介した原則や手段を使えば、リンクビルディングキャンペーンのスタートダッシュを強化できます。

(原文:Link Juice: Improving Google Ranking with Links

[翻訳:加藤由佳]
[編集:Livit

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Sam Gooch

Sam Gooch

WoodRankのマーケティング部長です。さまざまな業界の社内&エージェンシーデジタルマーケティングを8年間続けており、テクニカルSEOが専門です。

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